オリックス・宮城大弥投手(23)が「不敗」の誓いを立てた。22日、静岡・島田市内で野球教室に参加。ほとんど面識のなかった日本ハム・金子コーチと顔を合わせた。オリックスで一時代を築いた大先輩の奥深さに触れ、自身に高いハードルを課した。
「絶対的エースで、『投げたら勝てるでしょ』という投手。僕もそういう存在でありたいです」。午前9時から3時間、150人の小中学生を丁寧に指導。「恐れ多くて…」とじっくり話すには至らなかったが、宮城にとっては貴重な時間だった。来季の目標はタイトル独占。「タイトルもそうですけど、頭一つ抜けているのがすごい」と、通算130勝右腕を見上げた。
金子コーチがオリックスに在籍したのは18年までで、宮城は20年入団。一緒にプレーしたことはないが、「宮城くんは日本の左の先発投手ではトップ。自信を持って投げれば、自然と結果はついてくる」と、真のエースへの飛躍に太鼓判を押した。目指すのは、マウンドに立つだけで相手に絶望感を与える投手。妥協なく突き進む。(長田 亨)