韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の非常戒厳を巡る動きは、大統領を補佐する立場だった前国防相の弁護団が改めて強気の姿勢を示し、捜査当局と争う姿勢を維持しています。 韓国・ソウルからFNNソウル支局・一之瀬登記者が中継でお伝えします。 当初は現職大統領の身柄拘束も辞さないとの姿勢だった合同捜査本部の関係者も、冷静な対応の必要性を示すなど、事態の先行きは不透明さを増しています。 尹大統領に非常戒厳を進言したなどとして逮捕された金龍顕(キム・ヨンヒョン)前国防相の弁護団は26日午前に会見し、「非常戒厳が内乱だとする主張自体が矛盾している」と語りました。 尹大統領と歩調を合わせ、自らの正当性を主張した形です。 25日に出頭要請を拒否した尹大統領について、合同捜査本部は26日にも3回目の出頭要請をするか、拘束令状を請求するかを決める予定です。 ただ、当初は身柄を拘束しての捜査を示唆していた高官犯罪捜査庁のトップは、適法な手続きが必要だとトーンダウンしている他、別の関係者も「拘束令状の申請は遠い」と慎重な姿勢を示しています。 尹大統領サイドとしては、捜査当局をけん制しつつ、憲法裁判所の審理に全力を挙げる方針とみられ、双方の心理戦はさらに激しさを増しています。
フジテレビ,国際取材部
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