【復路詳報】青学、大会新で2年連続8度目のV 駒大2位 箱根駅伝

有料記事スポーツタイムライン

1位でゴールする青学大の小河原陽琉=吉田耕一郎撮影

第101回東京箱根間往復大学駅伝競走箱根駅伝)は3日、神奈川・芦ノ湖から東京・大手町までの復路(5区間、109・6キロ)が行われ、往路を制した青学大が総合10時間41分20秒の大会新記録で2年連続8度目の総合優勝を果たした。復路も5時間21分19秒で大会新記録。2分48秒差の駒大が2年連続で2位となった。

青学大は山下りの6区で野村昭夢(4年)が区間新記録の快走をみせるなど、一度も先頭を譲らなかった。

国学院大が早大を振り切り、過去最高タイの総合3位。往路2位の中大が総合5位に入った。

シード権(10位以内)争いは最終10区までもつれた。4校が終盤まで並走した8位集団は、残り600メートル付近で東京国際大が抜け出して8位。9位に東洋大、10位に帝京大が入り、わずか7秒差で11位の順大がシード権を逃した。(記録は速報値)

【10区】(23キロ、鶴見―大手町)

平坦(へいたん)なコースが続き、比較的走りやすい区間。都心部を走るため、沿道からの多くの声援も力になる。

トップを独走する青学大。アンカーは千葉・八千代松陰高出身で、学生3大駅伝初出走になるルーキーの小河原陽琉(ひかる)(1年)が担う。2位の駒大は小山翔也(2年)が追う。

13・5キロ(新八ツ山橋)地点で青学大と駒大の差は2分56秒。鶴見中継所から35秒広がった。

青学大はそのままリードを守り切り、総合10時間41分20秒(速報値)の大会新記録で2年連続8度目の総合優勝を果たした。箱根の連覇は2018年の94回大会で青学大が4連覇して以来、7年ぶり。

【9区】(23・1キロ、戸塚―鶴見)

復路のコースで最も長い区間。優勝やシード権をめぐる争いが激しくなり、逆転劇も起こりやすい。

7・8キロ(権太坂)地点でトップの青学大・田中悠登(4年)と2位の駒大・村上響(2年)との差は1分48秒。村上が中継所から9秒縮めた。

10キロ手前で国学院大の上原琉翔(りゅうと)(3年)が早大の石塚陽士(はると)(4年)をとらえ、3位に浮上した。

14・7キロ(横浜駅)地点で青学大と駒大の差は1分49秒と権太坂からほぼ変わらず。駒大の村上は主将の篠原倖太朗(4年)から給水を受け取った。

青学大がそのままトップでアンカーへ。2位の駒大は2分21秒差でつないだ。

続いて、トップと8分31秒差の同タイムで早大と国学院大。早大の石塚がわずかの差で3位でたすきを渡した。

シード権(10位以内)争いもアンカー勝負に持ち込まれた。8位は東洋大、9位が帝京大。10位の順大と22秒差で11位の東京国際大、さらに4秒遅れて12位の日体大がつないだ。

オープン参加の関東学生連合から東京大の29歳、古川大晃(博士4年)が出場した。熊本・八代高から1浪して熊本大に進学。3、4年時には全日本大学駅伝で選抜チームの一員として走った。卒業後、九州大大学院で陸上の「追尾走」をテーマに研究する傍ら、競技も続けた。あきらめきれなかったのは箱根路を走ること。2021年、関東学連に加盟する東大大学院の博士課程へ。何度も箱根駅伝予選会に挑戦し、ラストイヤーで夢をつかんだ。「箱根駅伝を子どものときにテレビで見て、自分も速くなりたいと競技に取り組んできた。その憧れが消えることはなかった」

【8区】(21・4キロ、平塚―戸塚)

終盤の約9キロの上り坂がポイントの区間。追い風を味方につけられるか。

6・9キロ(茅ケ崎)地点でトップの青学大・塩出翔太(3年)と駒大・安原海晴(かいせい)(2年)の差は1分50秒。中継所から10秒広がった。トップの塩出と2位の安原が15・9キロ(遊行寺坂)を通過。その差は1分48秒、茅ケ崎から2秒縮まった。

トップを守った青学大が9区へ。2位の駒大は1分57秒差でたすきをつないだ。平塚中継所からは17秒広がった。

上位争いも変動。早大がトッ…

この記事は有料記事です。残り2469文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

今すぐ登録(初トクキャンペーン中)ログインする

【初トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *