【東京大賞典】フォーエバーヤングが2番手から抜け出し完勝!ダート界最強を証明し再び世界へ

東京大賞典を制したフォーエバーヤング=29日、大井競馬場(撮影・奈良武)

12月29日の大井9Rで行われた第70回東京大賞典(3歳以上オープン、定量、GI、ダート2000メートル、10頭立て、1着賞金=1億円)は、坂井瑠星騎手の1番人気フォーエバーヤング(牡3歳、栗東・矢作芳人厩舎)が好スタートから2番手を追走すると、3~4コーナーでは鞍上の手が激しく動き、手応えが怪しく見えたが、直線でグングンと加速して後続の追撃を許さず完勝。2018年オメガパフューム以来、6年ぶり4頭目の3歳馬V(GIに格付けされた1997年以降)で世代交代を告げ、ダート界最強を証明した。国内では5戦5勝と無敗を継続し、再び世界に挑戦する。タイムは2分4秒9(良)。

川田将雅騎手のウィルソンテソーロ(2番人気)が昨年に続き2着、3着に三浦皇成騎手の3歳馬ラムジェット(4番人気)が入り、3連覇を狙った菅原明良騎手のウシュバテソーロ(3番人気)は4着に敗れた。

東京大賞典を勝ったフォーエバーヤングは、父リアルスティール、母フォエヴァーダーリング、母の父Congratsという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、馬主は藤田晋氏。通算成績は9戦7勝(うち地方4戦4勝、海外4戦2勝)。重賞は23年JBC2歳優駿(JpnⅢ)、全日本2歳優駿(JpnI)、今年のサウジダービー(GⅢ)、UAEダービー(GⅡ)、ジャパンダートクラシック(JpnI)に次いで6勝目。矢作芳人調教師、坂井瑠星騎手ともに東京大賞典は初勝利。

矢作芳人調教師、藤田晋オーナー、坂井瑠星騎手(左から)=29日、大井競馬場(撮影・奈良武)

◆坂井瑠星騎手(1着 フォーエバーヤング)「前回がすごく良かったので、まだ本調子とはいかない中で八割ぐらいかなというイメージでした。前回、前半行かせる競馬をしたので、それを馬が覚えていたようで飛び出すようなロケットスタートでした。(3コーナーすぎで手を動かしていたが)その辺りが状態が完ぺきではないなと。世界一になるにはあの辺が課題かなと思います。(直線抜け出してから内と外からライバルが迫ってきていたが)負けないとは思いましたけど、今後のことを考えてしっかり追って、よくしのいでくれました。国内では初めて古馬の一線級と戦いましたけど、世界一を目指している馬なので日本では負けられないという気持ちでした。来年、世界のチャンピオンになれるように、この馬と頑張っていきたいです」

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