29日、韓国の務安国際空港で滑走路を離脱し、炎上する旅客機(聯合=ロイター)
【ソウル=桜井紀雄】韓国南西部の務安(ムアン)国際空港で29日午前、着陸中のチェジュ航空の旅客機が壁に衝突し大破した事故で、韓国の主要メディアは、飛行中に鳥類などが衝突するバードストライクが原因だとする見方を伝えている。
タイ・バンコク発の旅客機には乗員乗客181人が搭乗。聯合ニュースによると、29日午前8時半ごろ到着予定だった同機は1度、滑走路に接近して着陸を試みたが、正常な着陸ができず、再び上昇して2度目の着陸中に事故が起きた。
離着陸時に使われる降着装置(ランディングギア)の不具合で、胴体着陸を余儀なくされ、ほとんど減速できないまま、滑走路を越えて外壁に激突、炎上したもようだ。
消防当局によると、29日午後現在、85人が死亡。当局はこれまでに救助した2人を除いて大部分が死亡した可能性があるとの認識を示した。