タイ(手前)とミャンマーの国境沿いを流れるモエイ川=タイ北西部メソト近郊で2022年1月22日、石山絵歩撮影
タイ政府が、隣国ミャンマーでのコレラの感染拡大に警戒を強めている。タイ保健省は22日、タイ北西部ターク県メソトなどを危険区域とし、緊急対策センターを設置。国防省も国境沿いに検問所や患者の隔離場所を設け、今後1カ月は兵士が警戒にあたるという。英字紙バンコク・ポストが報じた。 保健省によると、ターク県と川を挟んで隣接するミャンマー側の町で最近、約300人のコレラ感染と2人の死亡が確認され、タイ側でも2人が治療を受けたという。ミャンマーでは最大都市ヤンゴンなどでも感染が広がっているとされる。タイ政府は2400人分の医薬品を提供済みで、追加支援も予定している。 メソトなどでは労働者が国境を行き来し、内戦状態が続くミャンマーからの避難民も多い。このため、伝染病の流行リスクが高いとされる。【バンコク武内彩】
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