海保機内、衝突まで異変なく談笑も 識者「基本動作できてない」

重機を使って行われた日本航空機の撤去作業=羽田空港で2024年1月5日午前10時50分、手塚耕一郎撮影

22分間にわたる音声記録から、衝突直前の海上保安庁機の様子が詳細に浮かび上がった。羽田空港で起きた航空機衝突事故を巡り、国の運輸安全委員会が25日に公表した経過報告。海保機内のボイスレコーダーの記録では、衝突まで操縦室内に異変は感じられず、談笑する様子も残っていた。

報告書によると1月2日午後、海保の羽田航空基地に、前日に起きた能登半島地震の支援物資を新潟空港まで運ぶ指令が出た。急な任務で帰りの経路すら決まらず、機材のトラブルも重なって出発は遅れていた。

公表されたレコーダーの記録が始まるのは午後5時25分。男性機長らはプロペラ機に乗り込み、出発準備を進めた。機長は帰還後の乗組員の帰宅時間を考慮し、「なるべく出発を急ぎたい」と考えていたという。

約7分後、機長ら6人が乗った海保機はC滑走路に向かって走行を始める。5時45分には、空港の管制官から、離陸順位が1番目(ナンバーワン)で…

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *