墜落現場から上がる黒煙=韓国南西部の務安国際空港で2024年12月29日、聯合・ロイター
韓国南西部の務安(ムアン)国際空港で済州航空の旅客機が胴体着陸に失敗した事故で、この空港の滑走路は2800メートルと国際空港としては短く、拡張工事中だったことが注目されている。韓国国土交通省の記者会見では、胴体着陸の失敗に影響したのではないかとの質問も出た。 【別カット】務安国際空港で炎上する旅客機 韓国の国際空港の滑走路は、仁川(インチョン)国際空港が3700メートル、金浦(キンポ)国際空港が3600メートル。 3キロに満たない滑走路ではボーイング747の利用が困難だとして、2007年の開港直後から地元の全羅南道が拡張を国に申請し、22年から3160メートルに拡張する3年事業に着手。約7割が完了した段階だった。 韓国メディア「ニューシス」は、25年内の完工を目標に「北東アジアハブ空港」を目指していたが、完工前の大惨事で難しい状況に追い込まれたと報じた。 事故後の国交省の会見で、短い滑走路が事故に影響したかとの質問に航空政策室長は「空港施設の維持管理には基準がある。事故機の大きさの航空機も問題なく運航してきた」と、直接的な事故原因ではないとの認識を示した。 一方、ニューシスによると、航空専門家は「滑走路の長さが長ければ非常着陸時に制動距離が長くなる」とコメントし、滑走路が短いと制御の難易度が高まるとの見方を示している。【堀山明子】
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