小島がチーム最多12勝…佐々木は今季111回で10勝をマーク
ロッテは今季、71勝66敗6分の勝率.518で3位になった。先発では小島和哉投手、種市篤暉投手が規定投球回に到達。CC・メルセデス投手、西野勇士投手、佐々木朗希投手も100イニング以上を投げた。
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リリーフは、4年目の鈴木昭汰投手が51試合で防御率0.73と大ブレーク。6年連続で50試合以上に登板していた益田直也投手は44登板に終わったが、横山陸人投手、国吉佑樹投手が40試合以上の登板で防御率1点台を記録した。
小島は4年連続で規定投球回をクリアし、チーム最多の12勝。自己最多の163回1/3を投げ、16QSとエースの役割を果たした。種市は23登板で7勝8敗、防御率3.05。147回1/3を投げ、自身初の規定投球回に到達した。
西野は20登板で122回1/3を投げ、9勝8敗、防御率3.24。9勝は2013年に並ぶ自己最多だった。メルセデスは21登板でキャリアハイの126回1/3を投げ、4勝8敗、防御率2.71。昨季45%だったQS率は61.9%に改善された。
佐々木は前半戦9試合で5勝を挙げたが、6月13日に右上肢のコンディション不良で抹消に。しかし、8月1日の西武戦で復帰し、以降9試合で5勝をあげた。シーズン最終登板となった10月1日の楽天戦では、1失点完投勝利でチームをAクラスに導いた。計18登板で111回を投げ、10勝5敗、防御率2.35だった。
鈴木は51登板で防御率0.73、横山は43登板で防御率1.71…揃って侍J選出
唐川侑己投手は8登板(6先発)3勝2敗、防御率2.37。要所で存在感を示した。2015年にサイ・ヤング賞を受賞するなど、MLB通算103勝を誇る36歳左腕のダラス・カイケル投手は7月30日に入団。8試合で2勝4敗、防御率3.60に終わった。
石川歩投手は昨季、故障の影響で1軍登板なしに終わり、オフに育成契約を結んだ。背番号「122」で迎えた今季は、6月24日に支配下復帰。2年ぶりの1軍登板となった同30日のオリックス戦で669日ぶりの白星を挙げた。5試合で3勝1敗、防御率3.70だった。
2020年ドラフト1位の鈴木は4月17日の西武戦でプロ初セーブをマークするなど快投を続け、開幕から27試合連続自責点0。初のオールスター出場も果たした。チーム最多の51登板で2勝2敗、27ホールド5セーブ、防御率0.73。11月には「第3回プレミア12」の日本代表にも選出された。高卒5年目の横山は自己最多の43登板で3勝1敗18ホールド3セーブ、防御率1.71をマーク。日本代表に選出された。
移籍4年目の国吉は交流戦以降は9月17日の楽天戦で2失点を喫するまで無失点投球を続け、球団新記録の24試合連続無失点をマーク。計41登板で3勝1敗10ホールド1セーブ、防御率1.51だった。益田は44登板で1勝4敗6ホールド25セーブ(3位)、防御率2.59の成績を残した。
リリーフ陣では坂本光士郎投手が37試合、岩下大輝投手、澤田圭佑投手が21試合に登板。2022年ドラフト1位の菊地吏玖投手も、計20試合に登板した。昨季右肘手術を受けた小野郁投手もシーズン最終盤に復帰した。先発では高卒2年目の20歳・田中晴也投手が4先発で1勝1敗、防御率1.80。高卒4年目で22歳の中森俊介投手も5試合中4試合に先発し、1勝1敗、防御率2.63だった
来季は佐々木がポスティング移籍によりチームを離れるほか、メルセデス、カイケル、ジミー・コルデロ投手が契約保留者名簿から外れた。ソフトバンクから国内FA権を行使した32歳右腕・石川柊太投手の加入が決まり、ブライアン・サモンズ投手、タイロン・ゲレーロ投手を獲得したが、チャンスに変える若手投手が出てくるか、注目される。
(「パ・リーグ インサイト」東海林諒平)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)