大野さんとともに帽子や靴のデザイナーも加わってユニフォームを共創した
「ヨウヘイオオノ」を手掛ける大野陽平氏は、25年の大阪・関西万博に住友グループが出展するパビリオン「住友館」の、アテンダントユニフォームをデザインした。住友グループの技術を取り入れて、共創した。
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大野氏にとって、初のユニフォームデザインとなる。森や自然、命をテーマにした住友館から発想し、強みの構築的なカットを生かし、しなやかなシルエットに活動のしやすい作りを融合した。
ジャケットとトラウザーの素材には、住友商事グループの企業が、回収されたペットボトルから再生する長繊維用ペレット「ボトリウム」を使う。ジャケットはプリーツとペプラムでフレアシルエットを作ったモデルと、パネルラインで引き締めながら軽やかに見せたモデルの2種類がある。パンツは、ヨウヘイオオノの定番のフレアシルエットをベースに、ジャケットとのバランスを配慮して2種類を揃えた。
「ボトリウム」を使ったジャケット
インナーは、住友化学の温度調節樹脂「コンフォーマ」を使ったジャージーのトップ。首周りを襟の形に切り替えてきちんと感を出し、サイクリングシャツの仕様で、活動的に仕上げた。ボトリウムを使った帽子は、オートモード平田の「サキエショウ」と共同制作し、アシンメトリーで柔らかなシルエットを表現。靴は「セレナテラ」のデザイナー、榎本郁栄さんとともに、シルバーカラーのレザーを使ったスクエアトウのスリッポンをデザインした。生産は東京都内の婦人靴メーカーのアポロ。
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